J-ROCK LIVE NETLIVE REPORT > THE YELLOW MONKEY( ザ・イエローモンキー )

1999.12.29   @日本武道館
THE YELLOW MONKEY - We are Patticoat Laner de 公演

セットリスト
  1. Smile
  2. マリーにくちづけ
  3. ROCK STAR
  4. See-Saw Girl
  5. A HENな飴玉
  6. Chelsea Girl
  7. 薔薇娼婦麗奈
  8. 毛皮のコートのブルース
  9. Love Souce
  10. 嘆くなり我が夜のFantasy
  11. This Is For You
  12. Neurotic Celebration
  13. イエ・イエ・コスメティック・ラヴ
  14. 審美眼ブギ
  15. MOONLIGHT DRIVE
  16. SLEEPLESS IMAGINATION
  17. Love Me Tender
  18. SUCK OF LIFE
  19. 東京(おそそ)ブギウギ
  20. アバンギャルドで行こうよ

    - アンコール 1 -

  21. Wedding Dress
  22. バラ色の日々
  23. 悲しきASIAN BOY
  24. JAM

    - アンコール 2 -

  25. WELCOME TO MY DOGHOUSE


smile / THE YELLOW MONKEY

<収録曲>
1. Smile
2. マリーにくちづけ
3. Love Communication
4. サイケデリック・ブルー
5. See-Saw Girl
6. 争いの街
7. エデンの夜に
8. イエ・イエ・コスメティック・ラヴ
9. ヴィーナスの花
10. “I”
11. Hard Rain
12. 嘆くなり我が夜のFantasy
13. 熱帯夜


EXPERIENCE MOVIE / THE YELLOW MONKEY

<収録曲>
1. MORALITY SLAVE
2. DRASTIC HOLIDAY
3. LOVE IS ZOOPHILIA
4. 仮面劇
5. VERMILION HANDS
6. DONNA
7. 審美眼ブギ
8. 4000粒の恋の唄
9. アバンギャルドで行こうよ
10. フリージアの少年
11. SUCK OF LIFE
12. PUFF PUFF
13. シルクスカーフに帽子のマダム


バラ色の日々 / THE YELLOW MONKEY

<収録曲>
1. バラ色の日々
2. HEART BREAK
3. バラ色の日々-RAM JAM WORLD REMIX-
We are Patticoat Laner de 公演

  友人から「チケットを譲りたい。」と言われたのがライヴの一週間前。物理的事情と心情的選択で、僕に…と思ったという。今日はその子の分も見届けなければならない、という使命感に燃えていた。
  チケットには「Patticoat Laner」と記されている。「Laner…れーなー…れいなー…麗奈…」となんでもjaguar関連に結びつけるのは僕の病気だ。おそらく本編にはなんの関係もないんだろう。

■

  前夜、武道館前で譲り受けたチケットを手に今日も武道館へ。「今日は電車だから…。」と少々のんびりしていたら、開演時間だというのに、まだ九段下の駅( 苦笑 )。さすがに危機感を感じながら小走りに武道館を目指す。ところが駅の階段を昇りきる頃には呼吸が苦しい。ダフ屋の群をくぐり抜け( 暴れている時間はない )、鉛のように重い足を引きずりながら走るが、走れども走れども武道館は遙か彼方という感じだ。

■

  ステージセットはどうやら昨日と同じよう。ホーンセクションとコーラスも引き続き、サポート参加するらしい。
  「愛の賛歌」が終わると聞き覚えのあるロシア語が流れる。今日のオープニングは「Smile」だ。緞帳( どんちょう )代わりの黒い布が上がり「マリーにくちづけ」でメンバーお目見え。「可愛さもあまる君に」のところで吉井和哉はEMMAを指していて微笑ましい(笑)。
  「See-Saw Girl」まで一気に駆け抜ける。流れも雰囲気も昨日と似ている。
  ( これを書いている僕の頭はすっかり『smile』モードだ。 )

  吉井和哉は、紺( 光の加減で黒にも見える )のスーツ( 衿が水色っぽい )、ラメ入りの青いマニキュアをしているようだ。EMMAは赤いスーツ( 革パンツ )、HEESEYは黒とシルバーのストライプのスーツ、ANNIEは紫のスーツ。メンバー全員がスーツを着ているのも珍しい。

  「久しぶりのファンクラブ追悼(笑)ライヴへようこそ。」と吉井和哉は嬉しそうだ。メンバーも同じような気持なんだろうが、ステージアクションが今ひとつ控えめだ。
  「( ♪ )Let's Go〜」と「A HENな飴玉」が始まると、まだ序盤だというのに会場も熱くなる。
  ライヴならではの「薔薇娼婦麗奈」のイントロに「ああ、麗奈が始まる」とワクワクする。ジャケットの左肩を少しずらし歌い始める吉井和哉にメカラ7が思い出される。

  普段のライヴと違う点は、曲が始まるたびにいちいち歓声が沸き起こるところだろうか。吉井和哉は「僕らはけっこうリラックスして演ってるんだけど。」と言っていたが、メンバー側の心理も普段とは少し違っているのだろう。

  「今、会員は6万人です、平成6年現在ね(笑)。今日はその中の1万人ということで、チケットが大変取りづらかったと聞いていますが、よく頑張って来たね!」というMCで観客を褒めているのか。頑張るも何も抽選なんだけど( 苦笑 )。

  「インディーズ時代の曲を…。まだ一度も演ったことがない曲です。ちょうどバンド低迷期、僕も自業自得貧乏の頃に作ったので、いじいじした曲ですが聞いてください。」
  「ちょっと気障にね…(笑)。」と黒い帽子を斜めにかぶると、一瞬そこにMaryがいるような錯覚に陥る。曲は「毛皮のコートのブルース」。スローでおおむね短調の暗い曲だ。音がこもっていて歌詞はよく聴き取れないが 「Happy Birthday to you」というフレーズがあるあたりバンドの誕生日( は、昨日だけど )にふさわしいのだろう。会場は静まりかえり吉井和哉の歌声に酔いしれているようだ。
  その後、一転。「Love Souce」でライヴの流れを元に戻す。そして「嘆くなり我が夜のFantasy」。イントロのギターにゾクゾクする。ああ、この曲はずっとライヴで聞きたいと思い続けてきた曲、念願かなって僕は嬉しい。ギターリフがアルバムとは違う。

  「今日はなるべく昨日と重複しないように曲を選んでいるつもりなんですが。」と言うわりには重複している曲が多い気もしないではないが…。

  アコースティックギターを抱えながら「昨日は『思いついたからって変な曲( 「ミレニアム」のことだろう )をやるな』ってスタッフに叱られました(笑)。今日はちゃんと演ります。」なんていう裏話も披露していた。

  「This Is For You」のラストでは、EMMAが中央のマイクに近づいてくる。おもむろに「( ♪ )la〜la〜la〜la〜la〜」と歌い出す。これは非常に珍しい。そして「( ♪ )This Is For You〜」を吉井和哉とハモり、曲を締めくくった。
  二人がとても接近していたので「これは、絶対キスする…」とは思っていたが、賛辞の拍手をしてふっと気を抜いた瞬間、会場から悲鳴のような声が上がる。僕は千年紀最後のキスを見逃してしまったらしい。僕の馬鹿!!  近くにモニターが設置されていて、ステージとモニタとどっちで見ようかと悩んだ瞬間の出来事だった…。
  そのショックからなかなか立ち直れなかったが、「Neurotic Celebration」で、「( ♪ )汚れたお金はちょっと欲しい」とアドリブの歌詞( オリジナルは「( ♪ )汚れたお金は欲しくない」 )を聞いて笑わせられ、立ち直った。

  ホーンセクションとコーラスを紹介し「イエ・イエ・コスメティック・ラヴ」へ。「審美眼ブギ」の曲構成は昨日と同じ。「SLEEPLESS IMAGINATION」までテンポよく進んでゆく。

  「とても影響を受けたアーティストがいます。バンド結成のきっかけにもなったMick Ronsonです。今年は追悼ライヴができなかったのでぜひ今日…。Mickがカバーした『Love Me Tender』を。」会場からは拍手が沸き起こる。「Billy Porter」だったら、感動のあまり気を失ったかもしれないが、なかなか思うようには…ね。
※Mick Ronson…1970年代にデヴィット・ボウイのバックバンド「THE SPIDERS FROM MARS」のギタリストとして活躍。同時期に自らもソロアルバム2枚をリリース。その後、モット・ザ・フープルに参加。イアンハンターと出逢い、バンド脱退後も活動を共にした。1993年4月29日、ソロアルバムの制作中、肝臓癌で死去。享年46歳。吉井和哉がもっとも尊敬するアーティスト。

  HEESEYの後に指名されたホーンセクションのトランペッター下神さんは、メンバーよりも遙かにすごい歌詞で東京ブギウギを披露。ANNIEが大ウケしていた。そのまま「アバンギャルドで行こうよ」になだれこむのはいつもと同じ。吉井和哉は間奏の間、ステージの後ろを回りながらあのスキーのフリをする。

  アンコール、ANNIEを先頭にメンバー登場。吉井和哉はぐるっと会場を見回し「みんな、かわいいなぁ」と一言。ホーンセクションがウェディングマーチを演奏し始める。
  「Wedding Dress」のあと、「今年、恋人が出来なかった人も出来た人も、君たちには僕たちがいるからね!」と最新の会報( Patticoat Lane Vol.39 )に「女の子のファンに限っては"アーティスト対それを聴く人"という関係にはあまりしたくない。精神的つながりを持っていたい。」と書いていたコメントにも通じるようなMCが入る。それはそれでいいと思うが、でも野郎の立場はいったい…?あ、男はEMMA一人で充分か(爆)。

  ANNIEを「南国地方代表」、EMMAを「ヨーロッパ担当」、HEESEYを「ヘビメタ、下町、歌舞伎( ? )」と紹介。HEESEYは吉井和哉を「イエローモンキーonイエローモンキー」と言っていたような気がする。メンバー紹介の間、EMMAはずっとCコード( ドミソ )をならしており、そのまま「バラ色の日々」へ( だったと思う )。

  「悲しきASIAN BOY」が終わってもメンバーがステージを降りる様子はない。
  「本当はこの曲で終わるはずだったんだけど、うちの長老( HEESEY )が『この曲だけははずせないだろう』って言って…( と、HEESEYの江戸っ子喋りを真似する )。でも入れる場所がなかったから、これから演ります。昨日『千年紀最後』って言っちゃったけど、ファンクラブのみんなには聴いてもらいたい。」と「JAM」が始まると会場からは大きな拍手が沸き起こる。僕は心の中で小さく呟く-嘘つきっ…。でも( JAMを演りたいという )心情的なものは理解できる。

  「ぜーったい、やめないからなっ!2000年も一緒だっ!」と叫んでいたのは「悲しきASIAN BOY」の前だっただろうか。

  約2時間半の熱いライヴは「WELCOME TO MY DOGHOUSE」で幕をおろした。

■

  2日間とも来られた人は多くはないかもしれない。メカラ2daysという捉え方もある。実際、吉井和哉は28日を「メカラウロコ10イヴ」と言ったし。全体的にいいライヴだったと思う。でも「ファンクラブライヴだから濃い曲を演らないと」という次元ではなく、やはりコンセプトは変えて欲しかったと思う…のは僕のわがままなんだろうか…?

1999.12.30
THE YELLOW MONKEYの音源をチェック!



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