J-ROCK LIVE NETLIVE REPORT > THE YELLOW MONKEY( ザ・イエローモンキー )

1997.09.07   @西武球場
THE YELLOW MONKEY - TOUR'97 〜紫の炎〜

楽園 / THE YELLOW MONKEY

<収録曲>
1. 楽園
2. 見てないようで見てる
3. 楽園(Instrumental)


FOUR SEASONS / THE YELLOW MONKEY

<収録曲>
1. Four Seasons
2. Overture~太陽が燃えている
3. I Love You Baby
4. Tactics
5. ピリオドの雨
6. Love Sauce
7. Sweet & Sweet
8. 月の歌
9. 追憶のマーメイド[Album Version]
10. Father
11. 空の青と本当の気持ち
  SEがフェイドアウトし、スタッフがメンバーのフィギアを各マイクの前に置く。スクリーンには、冷凍車の中で、眉を凍らせながら「見てないようで見てる」を歌う吉井和哉。音は生音なんだろうけど、クリップを観ているような不思議な感じ。アリーナに冷凍車到着。ない客電のかわりの演出をするかのように、そこからメンバー登場。EMMAはステージに上がるなり、着ていたフードつきのコートを客席に向かって放り投げる。

  ステージが遙か遠い。席自体はそう悪くはなかったけど、野外だからなのかな、本当に遠い。ライヴ中は8割方巨大スクリーンを観ていた。これじゃ、ライヴに行ったのにまるでTVを観ているみたいだ。

  紫( メンバー紹介の時、HEESEYに「何とも言えない色のシャツ(笑)」と言われていた )のシャツの吉井和哉、赤地に白の絞り染めのかなり日本的なTシャツのEMMA、HEESEYは相変わらずフリンジつき、ANNIEはチェックのシャツを着て、珍しく黒の革手袋をしてた。

  「Romantist Taste」( アルバムとは違うアレンジ。これからライヴ行く人はお楽しみに )から「楽園」へ。コロムビア時代の1stシングルからFUNHOUSEでの1stシングルへ。いきなりそう来たか。メカラウロコの後遺症で楽園のイントロが流れるとライヴが終わってしまうような気になる。

  「THE YELLOW MONKEY、初の球場です。寂れたこの西武球場に、寂れたロックバンド( って、それは皮肉??(笑) )。」というMCあと、スクリーンに映ったANNIEはもう上半身裸だった。「I Love You Baby」から「薔薇娼婦麗奈」まで一気に演奏。
  「Tactics」は歌に入るまでイントロがとても長かった。ビデオで観た野性の証明ツアーの時のよう。ただし吉井和哉の喋りはなく、ちょっと間延びした感じもした。
  「紫の空」の間奏時、吉井和哉が白い仮面をつけて踊る。本当に妖しげ。でも「陽」ではなくむしろ「陰」寄りな感じを受けた。
  「薔薇娼婦麗奈」の前では聞き慣れないフレーズが演奏され「む、この後、何がくるんだろう」と思いつつ、なんとなく躊躇しているところへ、「麗奈ぁ!」と吉井和哉が叫んだのでおもむろに立ち上がる。「♪激しい君の声に幸せで目が見ない〜」あたりのフレーズはアルバムとは少し音程が違う( 音がはずれてるわけじゃないよ)。
  ジャガーのライヴの時と似ている。聞き慣れないメロディーに「ああ、やっぱりライヴに来てるんだなぁ」と実感する。そのメロディーの感じはとても好きなので、思わず口ずさんでいたため「♪泣いてもダメ」をどのくらい叫んでいたのか一瞬聞き逃す。しまった…。かなり悔しい。他にもう一曲、アドリブ的なフレーズで歌った曲があったけど、なんだったかな。

  「La.mamaというライヴハウスから始まって、中ホール、大ホール、武道館、アリーナ、そしてスタジアム。他に違うことできなかったのかい(笑)?というくらい王道を来ました(笑)。」
  「天国旅行」のあと「熱帯夜」が始まったことにほんの少し遅れて(笑)気づく。「ああ!!熱帯夜だぁ!!」と妙に嬉しい。客席からの反応もやはりすごい。夏のライヴには欠かせない一曲だろう。あの日比谷野音のように演って欲しかったなぁ…なんて思ったりもしたけど、生でこの曲を聞けただけでも感激。でも、サビの部分で観客の腕が左右に動く踊り( ? )には違和感がある。この曲やこの踊りに限らず何度かライヴに行っても未だに慣れない。それぞれが好きなように踊るのは全然いいと思うけど、3万人が合わせて踊ってるのは一種異様。
  「SPARK」では電飾が印象的だった( もうかなり暗くなってたし )。
  三国さんのキーボードがストーンズの「PAINT IT BLACK」のフレーズを織り交ぜながらパイプオルガン曲のようなメロディーを奏でてたのはどの曲の前だったかなぁ。こういう事やMCの順番もけっこう思い出せない。僕の心はライヴ中、何処にあるんだろう…。

  「先日、ロンドンのハルと言うところでライヴを演ったんです。」とミックロンソンの追悼ライヴに触れ、「BURN」へ。ステージ上のセットを見上げると炎が吹き出している。野外ならでは、だな(笑)。しかしなぜこの曲のイントロで手拍子が起こる??ん〜??分かんない。
  「LOVE LOVE SHOW」は日本語&英語バージョン。盛り上がっている会場をさらに盛り上げるかのようにスネアが「たたんっ」と響く。
  「SUCKだあああああああ!!」生で観たいけど、もしかしたらもう演らないかもしれないなぁなんて思ってた「SUCK OF LIFE」、でも吉井和哉がEMMAと絡むというよりも、ギターと絡むという感じで、かなりあっさり。「そんなの、SUCKじゃないぃぃ!!(笑 )」( でも、ここ最近の絡みはこんなもんなんだそうだ。 )それよりも印象に残ったのが「君たちの人生  Your  Life!!  僕たちの人生  My  Life!!」( と、聞こえた )という吉井和哉の叫びかな。言葉は文章にはなってなかったけど勝手に繋げていろいろ考えてしまった。

  「本当は空が青いうちにこの曲演りたかったんですけど…」と言いつつ「空の青と本当の気持ち」へ。曲が終わりすすぅ〜と引っ込むメンバー。「ん??本編おしまい??」
  アンコールの手拍子も鳴っては消えの繰り返しが続く。でもステージの方に動きなし。赤紫の炎がステージ両サイドから煙を上げている。 そのうち、球場だからなのかスタンド席にウェーブが起こる。何度も繰り返され、アリーナからは拍手が起こっていた。

  吉井和哉の声が響いた。なんとアリーナ後方の小さなステージにスタンバイするメンバー。「こんな狭いところで演るのは久しぶりです。ちょっと三国さんを除いてメンバーだけで演ります。」EMMAがアコースティックギターを抱えている。「人生の終わり」。ライトがその小さなステージを照らし出し、そこだけ触れてはいけないような雰囲気を醸し出していた。

  ややしばらくしてメンバー、本ステージに戻り「Love Communication」。僕にとっては因縁の曲だ。ステージ両サイドに設けられた細長いステージ上をEMMAが長髪( ながかみ、ね(笑))を後ろになびかせてこっちに向かって走ってくる( かなり全速力っぽい。そう言えば、吉井和哉も中盤くらいに思いっきりステージを走ってたな。 )。ステージの端ぎりぎりのところまで来て、足を開いて右足を折り曲げて腰を落としてギターソロを弾くEMMA。客席に向かって投げKISSなどしてる。投げKISSはどうでもいいんだけど、やっと少し間近( いや結構遠いけど)であのギタープレイを観た僕は、なんだか涙目。
  ラストの「悲しきASIAN BOY」で、ステージ前に( あれ、正式にはなんて言うんだろう? )「バーンッ!!」と白煙が上がるまで、意識が飛んでた。歌ってる途中、風で吉井和哉の前髪が左から右の方へ。スクリーンに映る吉井和哉はちょっと別人のよう。最近はずっと真ん中で分けてるから( しかも老婆みたいだもんな(笑))ちょっと新鮮でいい感じ。
  いつの間にかステージ後方から次々と花火が打ち上げられ、恒例の「We are the NO.1 Rock'n Roll Band THE YELLOW MONKEY!!!」のあと、メンバーがステージを去っていく。ANNIEがスティックを投げたのに、これでライヴ終了だなんて信じられない。

  「だって、30分も押して始まったのに、まだ8時半だよ??」
  しかし無情にアナウンスがライヴ終了を告げる。かつてこれほど物足りない感じを味わったライヴはない。やはり大きな会場に僕は不向きなのか…??  音の問題とか観客の数とか…。

  今日のメンバー紹介では全員がマイクに向かってご挨拶。
  ANNIEは…ANNIEは…、はっ、なんて言ったか忘れた。なんか「みんな今日はどうもありがとう」みたいなことだったような気がするけど。記憶容量が年々減っているらしい…。
  続いて三国さん、「あ〜こんちわ」って言って吉井和哉に「こんばんは、だよっ(笑)」ってつっこまれてた。THE YELLOW MONKEYの中和剤( 興奮剤?(笑) )だけあって、三国さんが喋ると空気が和むような。
  EMMAは最初の挨拶でなんかボケてたみたいだけどよく聞こえなかった。その後「僕は野球部でした。あのね、ちょうどその辺りかな…( と、アリーナを指さす )。その辺がセンターでそこを守ってました(笑)。」最近すっかり割舌いいよねぇ(笑)。
  HEESEYは、一番インパクトが強いかな。「Yeah!!  すっげえ気持ちいい(笑)。もう一回。Yeah!!  一緒にやってみ。( こういうところからこうして叫ぶのは )気持ちいいです。」そして観客に向かって「一生懸命やればきっと大丈夫だから。今、バンドやってる奴とか頑張れ。」と。ちなみに「コピーバンドやってる奴もTHE YELLOW MONKEYでナンパしていいから。許可する(笑)。」とも言ってた。

■

  「今日はあんまり喋りません」と最初に言ってたように、寒いギャグ入りの(笑)のMCは一切なし。シンプルなライヴ構成で、「これぞ、ストレートなロックのライヴ!!」という感じ。「観せる」楽しいライヴではなかった。こうやって書きながら、ふと思った。今日のMCや「人生の終わり」の演出、そしてこの時期にライヴを演る意味。「この4人で始めたTHE YELLOW MONKEY、今大きくなってこんなにたくさんの人達( 今日は34,000人だったそうだ )が集まってくれるまでになったけど、この先もこのメンバーでずっと演っていくよ。取り巻く状況がどうなろうと何も変わらないよ。そして僕たちと君たちはずっと一緒だよ。」みたいなことを伝えるために今回のツアーはあるのかな…と。
  かろうじてビデオで体験したjaguar hard painツアーや野性の証明ツアーを彷彿させる曲たちに、思い出がなくて少しさみしかった。でも、先はまだ長い。きっとここからまた始まるんだ。

1997.09.08
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