J-ROCK LIVE NETLIVE REPORT > FANATIC◇CRISIS( ファナティッククライシス )

2003.02.14   @SHIBUYA-AX
FANATIC◇CRISIS - SHORT CIRCUIT TOUR 2003 VALENTINE GIG [sixth]

セットリスト
  1. 月の花
  2. MARBLE
  3. CRAZY FOR YOU

    MC

  4. Queen
  5. AC/DC

    MC

  6. hal[ハル]
  7. Still Alone

    MC

  8. 夢じゃない世界
  9. ( タイトル不明 )

    MC
    RYUJIのベンゾークイズ

  10. 人生ゲーム
  11. Let it be @ Go!
  12. 独裁者
  13. EXIT

    MC

  14. 存在理由と存在意識

    - アンコール -
  15. Life

    MC

  16. scratch69

    MC

  17. Baby's Talk
  18. SUPER BALL
    shunギターソロ

  19. Love Me


SHORT CIRCUIT TOUR 2003
VALENTINE GIG [sixth]

( 2003.02.07−02.15 )
大阪・ON AIR OSAKA( 2days )
名古屋・ダイアモンドホール( 2days )
東京・SHIBUYA-AX( 2days )



夢じゃない世界 / FANATIC◇CRISIS

<収録曲>
1. 夢じゃない世界。
2. Queen
3. リフレイン
4. 夢じゃない世界。(Instrumental)
5. Queen(Instrumental)
6. リフレイン(Instrumental)
  開演数分前、人もまばらなロビー。雑誌社からの花輪に混じって、氷川きよしからの花輪がある。2001年9月の野音ライヴにゲスト出演して以来の付き合いなのだろうか。あの時氷川きよしは、努から「きよちゃん」と呼ばれ、こぶしを回して「ダウンコード」を歌っていた。
  当日券が出ているわり( から? )に、1階のフロアも満員で、2階席には立ち見の人も多い。

■

  19時を少し過ぎてライヴが始まる。
  メンバー全員が「夢じゃない世界」のPVで着用していた、背中に「The world which is not a dream」という白い文字がプリントされた黒いつなぎを着ている。和也はかなり短い黒髪で、まるで堅気のロッカー。

「( ♪ )Born in the Moonlight」と「月の花」で幕開け。「( ♪ )眠れない遺伝子」の音程がアドリブになっている。そのせいではないと思うが音がバラバラしてるのが気になる。
  曲間に「渋谷〜!!」と叫び、雰囲気を盛り上げる。立ち上がってはみたものの、視界が悪くステージがほとんど見えない。左右に動き見やすい位置を探しているうちに曲が終わっていた…。

  「バレンタインギグへようこそ。今日は踊って踊って踊りまくれ!!」というオープニング挨拶をはさみ、「AC/DC」までアップテンポの曲が続く。

  「これ、手袋ね。冬はあったかいけどね。で、つなぎね。これポリエステルで通気が悪い。しかも長袖シャツ。」と衣装について話す努の口調は、某手品師のようだ。
  早々につなぎの上半身を脱いでTシャツになった和也を努が指摘。「2ブロック目で脱いでるし。もう少し我慢するかと思ったのに。」と言うと和也「無理や」と一言。努は「だって誰も脱いでないじゃん。」と周りを見回す。徹にふると「今までこれで暑いと思ったことはないけど、今日は暑い!!」と叫ぶ。空調のせいじゃないかな。客席でもすごい暑い。

  「hal[ハル]」、「Still Alone」と柔らかい曲で空気を変えた後、「( バレンタインギグを )名阪と回ってきて、今日、明日も演るんだけど、明日はちょっと微妙。」と笑いを誘う。
  その後珍しく、バレンタインデーの話。もらえるかどうか分からないチョコのために、髪をムースでセットしていつもより早く登校したバレンタインデー。隣の席の女の子のチョコがなくなり、なぜか努の鞄の中に入っていたが勇気がなくて言い出せなかったらしい。母親がチョコをくれたのが嬉しかったけどちょっと情けなくもあったという努の小学生時代の思い出を岐阜弁を交えて話す。
  話が長くなり、shunとRYUJIが「まだ続くの?次行こうか。」とつっこみ、ステージ上で寝転がる。観客の意識がそちらに集中すると、努は拗ねたように「もうこの話聞きたくないの?」と自分に注意を引きつける。話を続けようとしても、shunとRYUJIがなにかやってるようでフロアからは笑いがもれている。「話聞いて!そっちはビジュアルだけ楽しんで。」と絶対諦めない努。なんとか最後まで話をし終えるとようやくロッカーの顔に戻り「夢じゃない世界」へ。

  2/3ほどライヴが進んだところで、RYUJIのトークタイム。他のメンバーにスケッチブックが配られる。最近メガネを買ったというRYUJIが話し始めると、努がギターアンプの上に置いてあったメガネを取り、RYUJIがギターアンプに歩み寄った瞬間、ステージ中央のモニタースピーカーの上に置く。RYUJIは初め、あるのが当然の如くギターアンプの上を探していたが、徐々に「?」という感じになり、どこにもないので、だんだん必死になる。その姿がかわいらしくて、会場から笑いがもれる。やっと見つけてメガネ姿を披露。それでも笑いが起こる。某アニメのキャラクターに似ているかららしい。
  ベンゾークイズのテーマはメンバーがどれだけRYUJIのことを愛しているか探るというもので、この日はベースイントロクイズ。「だったらこれ( スケッチブック )いらないんじゃないの?」と努は挙手制を提案。RYUJIの返事を聞く前に和也はスタッフにスケッチブックを投げ返す。1曲目を努が当てると「愛してるねぇ。」と満足げ。「それってイントロじゃないよね。」とつっこまれながら、3問ほど出題。徹が高得点をマーク。勝敗は明日にもつれこむらしい。
  メガネ姿を笑われたRYUJIは納得がいかないのか最後に「でもこれアルマーニなんだから!」と抵抗していた。

  「人生ゲーム」前に、努がつなぎの上半身を脱ぎ、黒と白のボーダーTシャツ( 長袖・笑 )になる。イントロ中、コサックダンス風に踊る。

  それにしても音が悪い。音響ではなく、音が悪い。ノイズがひどいというのではなくバンドが一つになっていない感じ。特に「独裁者」の最初の方は、メロディーとベースラインがまったく合わず、曲が壊れている。
  結局最後まで音が汚なかった。うまく伝わるかどうか分からないけれど、あえて説明すると「金属の箱の中に金属片を入れてガチャガチャと掻き回している」感じ。色に例えると「シアン、マゼンタ、イエロー、グレー」。

  「独裁者」の後すぐに、和也のギターが「EXIT」のイントロを奏でる。続いてshun…のはずが音が出ない。シャレではなく本当に音が出ないらしい。
  間を持たせるために徹がマイクを握る。「最近ライヴの夢を見たが、ズボンをはいていない事に気づいた。( ただし前にドラムがあって見えないはずなので )うまく帰ればごまかせるかなと思った。」という話で会場を笑わせる( 今日は笑いばっかりだな )。機材の調整が終わり、shunは「機材壊しました!」と言い訳。

  「このバレンタインギグは、形はないけどみんなにお礼のつもりで演ってます。」それまでのざわめきが静まりかえり、会場は努の声に耳を傾ける。「ラストの曲です。」という言葉にもそれほどブーイングが起こらない。
  本編ラストの「存在理由と存在意識」を歌い上げ、努が中世の騎士( ナイト )のようにおじぎをし本編終了。

  それほど間を置かず始まったアンコールは「Life」で幕開け。メンバーは胸に「Ftcs」のロゴが入ったTシャツ( 半袖 )を着用。
  「今日は急遽1曲増やしました。周りを気にせず、マイワールドで。マイワールドで!マイワールドで!!」とミディアムテンポの「Life」の空気を払拭するように会場を煽り「scratch69」へ。
  「SUPER BALL」の前には「心に溜まった嫌なもの、全部吐き出せよ!!」と叫ぶ。ギターソロの部分で、いったん曲が止まり、shunのギターソロコーナーが始まる。土下座ソロ( なんとか成功 )、歯ソロ( ほぼ不可能 )、背面ソロ( まぁまぁかっこいい )の中から会場のリクエストを聞く。結局3つとも演っていたが、果たしてそこまでする意味は…?(笑)。

  オーラスの「Love  Me」のイントロが始まると、僕の前にいた女の子が帰り支度を始める。気持ちは分からなくもないが。努が歌い始めたあたりで会場を出て行く。「あー、ちょっともったいなくない?<(笑)」と思わず引き留めたくなったが、人にはそれぞれ事情と信念があるから大きなお世話だ。
  徹がドラムを止め、会場コーラスになると、努が生声で合わせる。それは会場の声に負けずに響く。この歌声聴くのは久しぶりだなぁ。曲の主導権がバンドに戻った後の徹のドラミングはこの日一番かっこよかった。

■

  ライヴ自体も半分くらいトークだったせいか談話集になってしまった。今までのちょっとかっこよくてちょっと切なくて、「太陽の虜」からの楽曲を演ってみるようなバレンタインギグとは趣が変わっていて、高校生が内輪で、はしゃいでいるノリだった。ツアーでもう何本か演ってるせいかな。僕の中に「バレンタインギグはセットリストが特殊」という刷り込みがあるせいで、期待を裏切られた感じもありちょっと退屈だった。
  努が最初に「今日は踊りまくれ」と言ったように、踊れる曲が多く、でもけして語るわけではないのに、ところどころに「人生」についてのエッセンス(楽曲だったり、言葉だったり)が散りばめられている…という印象を受けた。「すべてひっくるめて人生を楽しめ」ということ?まぁ、観ている側の精神状態にもよるかもしれないが。
  好きな曲も少なかったし、そんなに楽しかったわけでもないけれど……でも次の日元気になっていたから、やっぱり楽しかったのかな。

2003.02.19〜20
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