J-ROCK LIVE NETLIVE REPORT > FANATIC◇CRISIS( ファナティッククライシス )

1999.04.08   @神戸・CHICKEN GEORGE
FANATIC◇CRISIS - tour 1999 THE.NEVER.INNOCENT

THE.LOST.INNOCENT / FANATIC◇CRISIS

<収録曲>
1. 006.9
2. メビウスリング
3. 火の鳥
4. B.R.E.E.Z.E.
5. Crazy for you
6. Maybe true
7. dear myself
8. MASQUERADE IN THE ROOM
9. 龍宮
10. beauties-beauty eyes
11. Rainy merry-go-round
12. crawl
13. 月の虜
14. 運命と哀し過ぎる予感
15. [キミガイルセカイ]
  通い慣れた通学路の一部だった三宮繁華街。懐かしい風景だが、小さい頃住んでいた場所ほどの感慨はこみ上げてこない。前夜、近くのホテルに泊まっていたので、ライヴハウスまで徒歩1分、こんなシチュエーションは二度とないな。

■

  12年ぶりのチキンジョージ。とは言っても震災後の再建ですっかり変わってしまい、昔の面影はない。黒を基調に梁は赤くペイントされ、壁には絵やアーティストの告知写真などが飾ってある。キャパも大きくなり、天井も高く、すっかり今風のライヴハウスといった感じ。以前のブルース( またはカントリー )っぽい雰囲気はなく、残念だった。
  音響はクリアで、照明も凝っている。ステージが低く、奥行きもあり、かなり見づらいし遠い感じがする。「キャパが大きくなってる。」と友人から聞いていて、ある程度、予想はしてたけどこれほどとは。

■

  意外と早くライヴが始まった。白い照明が広島のようにステージサイドではなく、ステージの奧から点滅している。同じ曲でもまた違った感じだ。ちょっと目が痛い。「Maybe true」を歌い始めた努の声は隅々にまで響いている。ん、かなり音響はいい感じ。いい感じすぎてホールみたいだが。
  歌い終わると会場に拍手が鳴り響く。お、この反応は、東京でも広島でもなかったぞ。東京( 関東 )では、FANATIC◇CRISISに限らず、曲の後、拍手をする人が少ない。どちらかというと曲後に叫ぶよりも拍手をしたい( しないことも多いけど )僕はいつも戸惑っていた。これって関西で培われたノリなのかもなぁ…などとFANATIC◇CRISISに関係ないところで感心する僕。

  「4月なのに寒いね。」というMCから「dear myself」(「( ♪ )寒さ残る4月」という歌詞がある )へ。たしかこの曲は広島では演ってなかったように思う( 記憶はけっこう曖昧。でも長調のスローバラードという嫌いなタイプの曲なので逆に印象深く、多分正しい…ハズ )。

  広島でも思ったことだが、東京の会場でよく見かける独特な手の踊りをする人がほとんどいない。同じファンでもそれぞれなんだなぁ…。

  「ジェラシー」では、すっかり「( ♪ )黒いドレスを破って(オリジナルは「まとって」)」が定着している。「( ♪ )唇に毒を塗った」という部分では毒が媚薬に変わっていた。

  恒例のShunトークタイム、Shunにマイクが渡ると会場から「エロ本〜」とヤジが飛ぶ。広島のライヴを観た人が叫んでいるようだ。( ファンにも遊ばれるShunって一体…(笑)。 )その声をしばらく無視していたが、ついには「ちょっと聞いてよ、奥さん!!」と意味不審な発言。努が面白がって「奥さん〜!奥さん〜!」と会場に向かって叫ぶ。
  「特別授業、二時限目は道徳。友情について話そうかな。」とやっと本題に入ろうとすると、突然努が口を開く。
努  「あのさ、昨日遊園地に行ってたよね?」
Shun  「…え?……行ってたよ。」
努  「RYUJIと俺は仕事してたのに。はい、昨日遊園地行った人手を挙げて。」
  和也と徹が手を挙げる。Shunだけが抜け駆けしたわけではないのに、努はしつこくShunを責める。
努  「俺が死ぬほど遊園地好きなの知ってるよね?」
  多分打ち合わせ通りなのだろうが、努のたたみかけ方が妙におかしい。
「なんだよぉー、この前、俺を置いて4人で飯食いに行ったじゃないかー」Shun、反撃。
「え?俺もいたっけ?」とボケるRYUJI。
めげずにShunは続ける。「その前はエレベーターで置き去りにされるし。」
「エレベーターって重量が決まってるんだよ( お前が重かったんだろう )。」と努は涼しい顔だ。
  気を取り直して、shunはメンバーに質問を始める。「俺が倒れてたらどうする?」という問いに努は「写真撮る」( 会場、爆笑 )、RYUJIは「殴る」、和也と徹の答えは忘れたが皆さんざんな答え。誰も助ける人はいないらしい。
  「でも、Shunのこと好きだからね。」と最後に努がフォローし、トークタイム終了。

  しっとりした「月の虜」から「[キミガイルセカイ]」へ。今日の徹のドラミングもパワフルだ。これは今回のライヴに於ける見せ場で、ここで感動するのは思うつぼなのかもしれないが、思うつぼにはまっても素直に感動できる場面だ。

  ライヴ中盤くらいまでの僕の機嫌の悪さも、もうすっかり直っている。

  アンコールでの努の衣装は、それまで着ていた半袖のシャツの袖を取ったような形で、細い腕と肩が露出している。「この人、本当に華奢だなぁ。」とまたも変なところで感心する僕(笑)。
  本編でももちろん盛り上がっていたが、メンバーのテンションは高くなっている。「独裁者」では、ステージサイドの台( 普段はスタッフが監視しているような場所 )に昇り、客席に身を乗り出し、歌う努。下にいた客に手を掴まれ、外れそうになった手首のアクセサリー( 時計? )をポケットに入れようとするが、うまく入らず飛んだように見えた。
  オーラスの「Love Me」では努が天井を気にすることなく高く高くジャンプしていた。会場からの歌声をじっと聞き入り、そして曲が終わり「また遊ぼうね。」と努は手を振り、ライヴ終了。

■

  ライヴが3本全て終わった。もう二度と広島、神戸のようなライヴは観られないかもしれない( 僕自身そうそう遠征できないし、東京ではどんどんキャパの大きな会場になってゆくし )。それだけに今回は夢のような時間を過ごせて本当に楽しかった。やはりロックバンドはライヴなんだなぁと改めて思い、ひねくれ屋の僕が、今回関わったいろんな人に感謝したい気持ちでいっぱいになった、そんな3日間だった。

1999.04.16
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