J-ROCK LIVE NETLIVE REPORT > FANATIC◇CRISIS( ファナティッククライシス )

1998.07.20   @赤坂・BLITZ
FANATIC◇CRISIS - tour 1998 PHOENIXISM

FANATIC◇CRISIS
( ファナティック クライシス )


  1992年、Vo.石月 努を中心に結成。翌年、G.Shunが加入。名古屋を中心に活動。「雫...」などと中部インディーズシーンの中核をなす。
  95年2月、1stCD『太陽の虜』リリース。その後、徹加入で現在のメンバーに。
  96年1月、1stフルアルバム『MASK』をリリース。
  97年1月に渋谷公会堂でライヴを敢行。2000人を動員。
  インディーズシーンではSHAZNA、La'cryma christi、MALICE MIZERらと共に「ビジュアル四天王」と称されていた。
  97年8月、フォーライフレコードより「SUPER SOUL」でメジャーデビュー。アルバム『ONE-one for all-』、『THE.LOST.INNOCENT』をリリース。
  2000年、フォーライフとの契約切れを契機に自主レーベル「STOIC STONE」を設立。ライヴを中心に活動。

  インディーズ出身のビジュアル系ということもあってか、テレビ番組ではずっと「笑わない、喋らない、鋭いカメラ目線」だったが、2001年頃から高いテンションでフレンドリーなトークを披露している( 時々アブナい )。

  2005年5月14日、東京ベイNKホールでのライヴを最後に解散。


メンバー
Vo.石月 努
本名は石附 努( いしづき つとむ )。1977年1月8日生まれ。B型。愛知県一宮市出身。
楽曲の歌詞と旋律全てを担当。黒髪( 一時金髪 )で細身。映画、絵、妖怪好き。幼少時にはバイオリンを習っていた。プライドが高そうで冷たい印象を受けるが、意外と子供っぽい一面も。ライヴでの妖艶な姿と、トーク、ラジオ番組出演の際の素に近い姿のギャップが激しい。最年少でリーダー。
解散後はジュエリーデザイナー、グラフィックデザイナーとして活動していて、音楽活動の予定なし。

石月努オフィシャルサイト 「TSUTOMU ISHIZUKI OFFICIAL WEB SITE」

G.和也
本名は西田 和也( にしだ かずや )。1974年12月15日生まれ。O型。岐阜県岐阜市出身。
作曲をShunと二分して担当。この当時、髪の色はピンク。チーズ嫌いは有名。無口でシャイな感じに見える。話ベタらしい。が、時々壊れるとテンションが高い。同居している妹さんに「今日は彼氏が来るから〜。」と、追い出されてしまうあたり兄として威厳は?(笑)
解散後は、楽曲提供や「BOUNTY」というユニットで活動。

G.Shun
本名は瀬木 義貴( せぎ よしき )。1974年4月21日生まれ。O型。岐阜県郡上出身。
大きい身体に似合わず、一番お茶目な性格( 元ボイン先生 )。しかし一番美形。インディーズの頃には腰まで届く長髪だった。フットサルのチームに入っている。障害物のない平坦な道路でこけたり、停車中のトラックにぶつかったり…と逸話が多い。メンバーからは「よっくん」と呼ばれることもある。
解散後は「SHUN」に改名し、楽曲制作や舞台などで活動。

B.RYUJI
本名は小坂 竜司( こさか りゅうじ )。1975年3月17日生まれ。AB型。岐阜県岐阜市出身。
小柄だが、ベースを弾く時の姿はハード。ファンへのサービス精神が旺盛。この当時、髪の色は青。肺に持病を抱えていたが手術後、元気に復活。調理師免許を持っている。
解散後は音楽活動の予定なし。

Dr.徹
本名は長江 徹( ながえ とおる )。1971年11月17日生まれ。O型。岐阜県多治見市出身。
金髪を振り乱すことなく淡々とドラムを叩く。その落ち着き振りはさすが最年長。読書家でFCの会報に短編小説を連載している。また、ゲーム「FINAL FANTASY」のファンで「プレステはFFのためだけに存在する」と豪語する( 同感 )。「太陽の虜」発売後に加入。
解散後は和也やSHUN、ビリケンの楽曲ミックスなどを手がけている。



tour 1998 PHONEIXISM
( 1998.07.20 − 09.05 )
東京・赤坂BLITZ
神戸・チキンジョージ
岡山・ペパーランド
広島・ナミキジャンクション
松山・サロンキティ
福岡・ドラムロゴス
新潟・JUNK BOX
金沢・AZ
長野・ライブハウスJ
大阪・HEAT BEAT
名古屋・ダイアモンドホール
仙台・MACANA
札幌・ペニーレーン24
東京・日比谷野外音楽堂



ONE-one for all- / FANATIC◇CRISIS

<収録曲>
1. Rewind for one
2. Freedom
3. サーカス
4. SUPER SOUL
5. 独裁者
6. スピードコレクター
7. night shadow
8. Still Alone
9. SLEEPER
10. HYSTERIC EARTH
11. ONE-one for all-
12. one for future/z
  地下鉄 丸の内線赤坂駅で降り、階段を上っていくと会場がある。TBSのビルやミュージカルホールなどが隣接していて一種テーマパークの中の見せ物小屋っぽい印象。ロビーには東海林のり子女史( いつの間にか「ロックの母」)からの花輪があったりする。

■

  インディーズ時代を含めリリースされているアルバムは4枚( 98年7月現在 )。『太陽の虜』という1枚目( これはまさに僕の好きな世界 )のアルバム以外はわりとサウンドに一貫性がある。早い時期から完成度が高かったということか。多少万人受けするような音に変化したとは言え、楽曲的に短調が多く、表現も耽美・頽廃の匂いを少し残しており、興味をそそられる。
  前回( Rainy merry-go-round )、前々回( ONE-you are the one- )のシングルの歌詞の現実味、爽やかさ、に比べ今回のシングル「火の鳥」は表現が少し幻想的な感じを受けていたので、一度ライヴを観てみるのもいいかなと思った。
  メジャーデビューしてまだ約1年らしいが、前回のツアーファイナルが渋谷公会堂だったことを考えるとこれが東京では最後のライヴハウスなのかも。

■

  ステージフロアに入ると、キャパ約2,000人の割に意外と小さいので意表をつかれる。会場に着いたのは開演30分前だったので、もう9割方埋まっていた。やはり圧倒的に女の子が多い。一番後ろのスペース( ミキサーボックスよりちょっと左側 )がちょうど空いていたので、そこで観ることにする。ライヴが始まってから分かったが、ここは柱が邪魔してステージ右側を見ることができない。誤算だった。ある程度遠くてもステージ全体が見えないと気持ち悪い…。後ろで観るのが好きな人は要注意。

  客電が消えると早くも前の方では黄色い声が飛び交う。でも後方の人達は意外に冷静。メンバー定位置につき、最後に石月 努登場。そ、その衣装は何??あまりの衣装のかわいらしさに一瞬ここに来たことは間違いではなかったか?と思う。
  オープニングは「火の鳥」。お、それをいきなり演るか…。ツアータイトルもPHOENIXISMだし、幕開けにはぴったりかもしれないが、僕としてはなんとなくフェイントをかけられた感じ。おかげで、衣装で受けたショックを忘れる。

  ( 前々日のミュージックステーションを観て「この曲( 火の鳥 )はもっとかっこよく演れるはずだけどなぁ」と勝手な事を思いながらもテレビ慣れしてないせいもあるんだろうなと、その昔イエローモンキーがミュージックステーションで「追憶のマーメイド」を歌っていたシーンを思い出したりしていた。あの時の吉井和哉も、とても緊張していて歌うのがやっとという感じだった。)

  やはり狭い小屋、そして彼らを愛しているファンの前だと、こうも変わるものなのか。箱の中( TV )とはまったく違う顔、PVよりも気取りのない顔を見せるメンバーは最後まで、いや時間が経つにつれテンションが高くなってゆく。君たち、その元気はどこからくるんだい?あ、若さか…(笑)。
  初めて観るアーティストの場合、アルバムとライヴの雰囲気が違うと戸惑ったりするが、彼らの場合は予想通りの展開で違和感なく楽しめた。初めて観るので何とも言えないが( 後半、ベースの音がずれたり、石月 努の声がかすれたりする場面もあったけど )初日にしてはまとまっていたのでは。

  セットリストは最新アルバム中心ではあったが、「懐かしい曲を…」と、インディーズ時代のシングル「月の花」、2ndアルバム『MASK』からも曲を披露。後半に演った「Pleasure Garden」では会場はものすごい盛り上がり。「Love Me」では恒例なのかファンの子たちにサビを歌わせていた。
  面白かったのは「独裁者」。『ONE』という最新アルバムの中で僕が一番気に入ってる曲なんだけど、アルバムよりもリズムの緩急をはっきりつけていた。「なるほどライヴは音で遊べるね。」こういう発見もライヴならでは。
  初披露した新曲は音が「火の鳥」よりまた一段と妖しげで、好きな感じだった。「遺伝子」という言葉には何故か惹かれてしまうのである。(後日、「( ♪ )遺伝子が君を呼んでいる」という歌詞が判明。)
  こうして早くも次回アルバムを密かに期待してしまうのであった。

■

  ノリは、「いかにも( 年齢が )若いバンド」という感じで、明るいMCや煽りつつも前方の子たちを気遣ってみたり、またアンコール中に客席からかわいい歌声が聞こえてきたりしてちょっと気恥ずかしい空気もあったけれど、そんな気恥ずかしさが、そう気にならなかったのは、メンバーが元気にステージを動き回るのを観ていると、こっちまで元気になってくるような、( 僕にとっては )明るさが波のようにステージから押し寄せてきたから。
  楽しかった。それ以上でもそれ以下でもなく、ただひたすら楽しかった。ライヴハウスで観るライヴが8年ぶりということもあったけれど、やはりこの楽しさはこのバンドが生み出す空気のせいなんだろう。

  帰ってから足にできた痣を見つけて苦笑( おとなしく見ていたはずなんだけど… )。

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